2月28日(水)極上のオムライスに遭遇!
本日のBBC「ぐるっとびわ湖環状線」のロケは、京阪石坂線の「唐前」駅からスタート。まずは名勝・瀬田の唐橋を渡る。同行している25歳の我が女性マネージャーは、初めてこの橋を見るという。そこで私め「ええかよう見とき。これが日本3名橋のひとつで、近江八景の{瀬田の夕照}にも登場する瀬田の唐橋や」と説明を加える。すると感動した彼女は「さすが!この橋、いかにも老舗って感じですよねえ」とのたもうた。おいおい、橋に老舗という表現はないやろと突っ込みをいれながら瀬田川の対岸へ。ここにおすすめのレストランがあったのだ。 近江一の宮である建部大社のすぐ近くに、めざすKENZOはあった。かつては「乙姫食堂」として長年地元に愛された大衆食堂だったが、3年前に店名にもなっている息子のケンゾーさんがいまのスタイルに改装した。アーリーアメリカンなムードが漂う店内は、昼がオムライス専門店で、夜はおしゃれなショットバーに変身する。オムライスは10種類ほどあるが、いずれもこの看板にもあるように、トロトロが売り。中でもおすすめはトロトロはやしのオムライスらしい。大きな卵をたっぷり3個使い半熟状に仕上げているので、まさに超トロトロ。また 中のごはんはチキンライスかバターライスが選べるのも嬉しいし、手間でも注文がはいってからライスも毎回炒めてくれる。そしてこのハヤシのルーが絶品だ。トマトの旨さや玉ねぎの甘みを余すことなく存分にひきだしている。これらのこだわりが三位一体となって、病み付きになる味を完成させているのだ。 そして もうひとつのおすすめは和風オムライス。和風ダシを葛あんで包み生姜をしっかり効かせたルーでいただくと、あっさりとリゾット感覚でいくらでも食べられる。風邪気味の方やご年配者にもおすすめの一品だ。どのオムライスも、これに自家栽培の野菜サラダとコーヒーがついて700円はお値打ち。、昼は15時までやっており、日曜が定休日。駐車場も近くに20台確保されている。
2月26日(月) ああ なつかしい!「ケメコのうた」
毎週月〜火曜にe−radio(FM滋賀)でDJを担当している「ナッツ・メロン・ショー」(14〜16時)。きょうは、フォーク全盛の70年代に「ケメ子のうた」を大ヒットさせた ザ・ダーツの浅井隆さんにゲスト出演してもらった。京都・朱雀高校の音楽仲間4人で結成されたザ・ダーツは、もともとベンチャーズのコピーバンドだったらしい。ところが1971年 高校生ながらホリプロからスカウトされ、コロンビアからレコードが発売されるや あっという間にこれが大ヒット。これはGSなのかフォークなのか、ケメ子はいったい誰がモデルなのかなど話題に なって、ザ・ジャイアンツとも競作になった。さらに松平ケメ子が「私がケメ子よ」、滝しんじが「ケメ子がなんだい」などのアンサーソングも出され るなどの<一大ケメ子ブーム>を巻き起こすことになるのだ。 きょうの番組内での浅井さんとのトークの中で、「ケメ子のうた」の知られざるエピソードが、いっぱいでてきた。 (1)3番の歌詞だけは作詞者が別の人だった・・・「僕はケメ子の夢を見た。お手々つないでハイキング。大きなおむすび10コ持ち、ケメ子が8つで 僕2つ・・・」 この3番だけは、なぜかあの大御所・浜口庫之助氏が詩をつけたらしい。 (2)前奏や間奏ではいる「デュワーパーパー コデューバ スキダンダン」は何の意味?・・・これはニール・セダカの「かわいいあの娘」の歌いだし部分をそっくりパクったらしい。よう問題になりませんでしたなあ。 (3)カラオケでいくら歌われても印税ははいってこない・・・今では作詞・作曲者だけに支払われているらしい。本人たちはヒット当時に歌唱印税を一回もらうだけの契約だったらしい。 コーナーの最後には、スタジオでディレクターが伴奏するギターに乗せてセリフ入りの生歌も聞かせてもらった。甘くやさしい声は衰えていない。現在 京都・梅小路で喫茶店もやっているという浅井さん。時々 某所で歌っているらしい。 さてこの番組では3/6はピンクピクルスの茶木みやこさん、3/12(月)にはシモンズの北川由美さんがゲスト予定。よかったら 77,0khz.にあわせてみてね。車なら滋賀以外でも、北摂や京都でもしっかり電波をキャッチできますよ!
2月18日(日)医療フォーラム in 大分2
大分イベントホールでの「よりよい睡眠を得る市民医療フォーラム」は無事 盛況裡に終わる。夕方、大分市内から空港まではホーバークラフトで移動だ。昨夜は強風でホーバーが欠航になったので残念ながら乗ることができず、バスで市内(所要60分)にはいった。帰路はいよいよ念願のホーバーに初乗船だ。 大分駅から15分ほどの出発地・ホーバー乗り場は鄙びた待合室だった。昭和45年までは、この場所に空港があったらしい。このホーバー、何が珍しいかって、乗客輸送に日本で使われているのはここだけなんですぞ。客の乗降は陸上でおこない、その後浮上エンジンでフワーッと浮きあがり、スリップウェイを滑り降りて海へと飛び込んでゆく時は感動ものだった。まるでUFOに乗ってるみたいな感覚である。そして海では波の上を浮上しながら、猛スピードで進み行く。聞けば時速は90km/hとか、船でこのスピードはびっくりだ。バスなら市内〜空港間は60分かかるが、ホーバーなら25分と速い。船内は100人が乗れるが、揺れに弱い僕は後部座席に陣どる。前方はかなり揺れるらしい。 このホーバー、昭和46年に空港が大分市内から現・国東市に移転したのを機に導入された。地元の大分交通のグループ会社が運営しており、船は三井造船製である。風に弱く欠航率が高い・騒音が大きい・浮上の関係でこれ以上大きくできない・片道2950円は高い などのデメリットもあるが、日本唯一だし速いのがなにより。空港から大分市内へ行くことあったら ぜひ体験してみてね!
2月17日(土)医療フォーラム in 大分1
きょうは 朝にラジオ関西で「羽川英樹のんびりサタデー」を生放送、昼は大和高田市で90分の講演会を行い、その後伊丹からの最終便で大分へ。先々週の金沢に続いて 医療フォーラムの司会のお仕事だ。これまでにも大分県には別府・湯布院・日田・中津などへ取材で訪れたことはあるが、県庁所在地の大分市は初めて! 関西の人なら、出張のビジネスマン以外はあまり来ないところかもしれない。ところがここは、想像以上にデカイ街だ。人口46万人もいる。また大分市出身では 古手川祐子・財前直美・深津絵里・渡辺典子など美人女優を多く輩出し、男性でも南こうせつ・にしきのあきら・ユースケ サンタマリア・千代大海と個性派が名を連ねる。 街のど真ん中にはジャングル公園(かつては木々が鬱蒼と茂っていたらしい)という場所があり、ここを中心に飲食店・飲み屋・風俗店などが放射状にひろがる。ホテルに21時半に到着のあと ひとりでこの繁華街に繰り出し、天まで上がれというお店で関さば・関あじ・ぶり琉球・とり天など地元名物と生ビールで自らの今日の強行スケジュールを慰労する。いやあ たしかにうまかったけど、やっぱりひとりは盛り上がらんねえ。
2月9日(金) いま上映中の おすすめ邦画を2本
まずは、毎日新聞に好評連載された桐野夏生の原作を映画化した「魂萌え」。ヒロイン・風吹ジュンは平凡な専業主婦だった。夫・寺尾聡が定年退職し、すぐに心臓発作で急死。ここから彼女の人生は大きく変化する。葬儀の日に、亡き夫の携帯にかかってきた見知らぬ女からの電話。後日 勇気をもって会ってみれば、妻の自分より年上の愛人(三田佳子)だったことが判明。息子夫婦は遺産相続や同居問題でわがままな難問を投げかけてくる。自分見失いそうになる主人公は、プチ家出を決行。まずはカプセルホテルを初体験する。 この映画には、夫の定年・夫の急死・老年の性愛・親子の関係など、団塊の世代がこれから抱えていきそうな問題がたっぷりつまっている。風吹ジュンは入浴シーンやベッドシーンも厭わず、体当たりで熱演。三田佳子との本妻vs愛人シーンも壮絶。また主人公の学生時代の友人を演じる 由紀さおり・藤田弓子・今陽子の元気なオバハンぶりも見ものかも。肉体は衰えてきても、魂は益々燃え盛るというテーマを「亡国のイージス」など骨太作品の多い阪本順治監督が、今回は繊細に女心を追いかけている。 なお夫婦で行くと、見終わったあと少し気まずいかもしれませんので、ぜひひとりでこっそりとご覧下さい。 もう1本は「幸福の食卓」。こちらはいま女性に大人気の作家・瀬尾まいこの吉川英二新人文学賞受賞作品の映画化だ。主人公・佐和子は中学3年生。両親と兄との平穏な家庭だった。ところがある日、教師である父が自宅で自殺未遂したことから物語は動きだす。そのあと母(石田ゆり子)は家を出て一人暮らしをはじめ、兄は大学進学をせずに農業に携わる。そして命が助かった父は ある日朝の食卓で子供たちを前に「きょうから父さんは、父さんを辞めようと思う」とのたまう。この映画では、平和な家族が崩壊し、また再生していくまでを克明に描いている。 母役の石田ゆり子は僕は個人的に大ファンだ。あのスレンダーさ、そして清純そうな裏側に秘めた魔性がたまらない。父役の羽場裕一の淡々とした演技もいい。そして中3のヒロインを演じる北乃きいは、これからが楽しみな新人である。ストーリーはけっこうドラマチックな展開なのに、それをみんな抑えた演出で静かに見せているのが印象深い。 この映画のエンディングテーマ「くるみ」をミスチルが歌っているのだが、今上映している「どろろ」もミスチルが担当している。同時期にミスチルが重なるのはいかがなものか。他にアーチストはおりまへんのかな?
2月4日(日) 睡眠フォーラム in 加賀(2)
きょうは立春。朝起きて、仕事の前に金沢一の繁華街・香林坊に程近い長町 武家屋敷跡を策した。このエリアを 散歩コースに選んだのには他ならぬ訳があるのだ。というのも、今から20年ほど前 父がガンで余命3ケ月を宣告された時に、家族全員で最後に旅したのが金沢だった。中でも父は闘病生活で辛いはずなのに、この旅行では孫たちと楽しそうにこの「武家屋敷跡」を歩き、夜の懐石料理では久し振りによく食べていた。ああ、あの日も秋晴れのいい天気だったなあ。そんな父とのいろんな想い出を探りながら、冬晴れの空の下 黄土色の土塀が連なる石畳の路地をしばし歩いてみた。 きょうは駅前にある「金沢アートホール」で、地元・北国新聞社主催の市民フォーラム「より質のよい睡眠を得るために」の司会役を務める。リハーサルのあと控え室に戻ると、昼食が運ばれていた。2段重ねの豪華なお弁当の包み紙には大友楼謹製と記されている。あの加賀藩3代藩主の御膳所も務めたという、170年の歴史をもつ超老舗である。ああ楽しみだ。本日講演をお願いしている睡眠学のドクターお二人ともに早速いただくことに。おかずゾーンの「一の重」には、カニさんの頭もしっかり姿を見せている。このカニのコキールをはじめ、ぎっしりと加賀の旨いもんがつまったお重は 一切れの蒲鉾まで大満足。またご飯ゾーンである「二の重」には、鱒のスシや彩り豊かなちらし寿司が所狭しとつまっていた。こんな立派なランチをいただいたんですから、もちろんこのあと エエ仕事しまっせ!
2月3日(土) 睡眠フォーラム in 加賀 (1)
あすの仕事のため、夕方に特急サンダーバードで金沢へ。2年前に完成した駅東口広場の、高さ13mの鼓門とガラス張りの「もてなしドーム」が僕を暖かく迎えてくれた。移動の車中では雪の兼六園、雪の金沢城などをイメージしていたのだが、到着してみると市内に雪はまったくなし。この冬はまだ1回くらいしか降っていないという。わがふるさと京都の鴨川の流れにも似た感のある「犀川」の景観も、心なしか春めいているではないか。雪深きはずの北陸もしっかり暖冬なのである。夜はスタッフと打ち合わせの後、地元の名店五六八で加賀名物を堪能。寒ブリ、甘エビ、鴨の治部煮、ブリ大根、のどぐろ などを手取川・立山などの銘酒とともにたっぷり胃袋へ。豆まきこそできなかったが、楽しき節分の夜であった。 <なお金沢観光リポートは、このHPの2006年3月の項に、写真つきで詳しく報告しています。あわせてご覧下さい。>