7月25日(水) 彦根城を楽しむ方法3題
「ぐるっとびわ湖環状線」のロケは、築城400年祭が繰り広げられる彦根へ。実は取材で何度も彦根には来ているのだが、これまで天守閣に登ったことがなかった。そこで今回はズバリお城から撮影開始。表門をはいると、いきなり急な石段が目に飛び込んできた。そこで、入り口にある杖を躊躇なく借りて(レンタル自由)、いざ登城。四国こんぴらさんでも杖は重宝した体験がある。夏の太陽が容赦なく照り続け、天守閣前に到着した時には汗びっしょり。しかし、牛蒡積みの石垣の上にそびえる三層三階の国宝の天守は実に美しい。きつい坂もこれで終わりと天守閣内にはいれば、ここからがさらに大変だった。中は直角に近い階段を登ることに。バリアフリーもなにもあったもんじゃない。登りより降りがなおさらこわい。しかしながら天守3階からのながめは なかなかのもの。さすが姫路・犬山・松本とならぶ国宝の貫禄はじゅうぶんだ。 では次に、お城をもっとラクに涼しく楽しむ方法をご紹介しよう。それがお堀めぐりだ。江戸時代の藩主のリムジン舟を忠実に再現した屋形船は12人乗り。屋根がついているので、真夏でも直射日光は避けられる。またびわ湖から吹き抜ける川面の風は、なかなか涼しく気持ちいい。舟は玄宮園前発着で、二重になっているお堀や表門橋・大手門橋などを通って 船頭さんの説明を聞きながら50分間周回する。舟は人が歩くよりもゆったりとしたスピードで進んでゆくが、思わず堀端を歩く見知らぬ観光客にも手をふってしまう。そして途中、濃い緑の隙間から天守閣が見えたときや、白鳥・黒鳥が悠々と泳ぐ姿は感動ものだ。NPO法人・小江戸彦根が運営するこの遊覧船は、朝10時から1時間おきに運航。料金は大人1200円なり。 城見物や遊覧船を楽しんだあとは、かき氷で汗をひかそう。城のバス駐車場の向かいにある和菓子のさわ泉では、手作り特製シロップのかき氷が絶品だった。ここのシロップは保存料・着色料をいっさい使わず、48時間かけて砂糖水や果実酒を混ぜ合わせてつくった逸品。写真は左からレモン・ブドウ・メロン・イチゴで着色料を使っていないので色は薄いが、しっかりそれぞれの果汁の味が残り、あとをひかない甘さでいくらでも食べられる。さあ、あなたは今日紹介したどのコースで彦根城を楽しみますか? ほかにも梅・ペパーミント・黒みつなどがある。またこのお店の座席の窓からもお堀の柳越しに、天守閣がしっかり見えるのだ。
7月17日(火) 絶品のなつかしい夏の味
毎週火曜に放送中のKBSラジオ「羽川英樹の京・奈良・近江*見つけ旅」(19:30〜21:00)では、今週のうまいもんという僕も楽しみにしているコーナーがある。京都・奈良・滋賀のうまいもんで取り寄せやテイクアウト可能なものを、スタジオで試食しながら紹介していくのだ。先週は近江八幡・毛利志満の100g3千円という「究極のサーロインステーキ」だった(番組アシスタント・美馬ちひろの誕生日祝いもかねて奮発したようだった)。 今週は祇園祭山鉾巡行も無事終わり いよいよ本格的な夏の到来ということで、なつかしの味冷やしあめを取り上げた。 製造しているのは、京都市下京区五条大宮にある京都マルキ商店。ここは創業60年という老舗で、今でも頑固な職人さんが足掛け3日かけて、昔ながらの製法をしっかり守り続けているのだ。1日目は、麦芽糖に数種類の糖をブレンドする作業。2日目は、薪をくべ強火で煮詰める。木べらで攪拌しながらアクをこまめに取る。そして生姜の搾り汁をいれて3〜4時間 つきっきりで作業。そのあと冷まして手作業で瓶詰めする。3日目は、蒸気で熱処理して完成。すべて手作業のため、この3日間で350本しか製造できない。また味の決め手となる生姜は、土佐の土付きを使用しているという。 これを6倍に薄め、写真のようにコップではなくジョッキに氷をたっぷり入れ、キンキンに冷やして飲むと ああもう最高!なんとも懐かしい味だ。しっかり生姜も味を主張しているし、甘みもしっかりしている。。最近 自販機でも冷やしあめは登場しているが、なにか味が薄く物足りなかった僕は もう大満足。これぞ本物の味だ。レトロ感あふれるこの300ml瓶でお値段 1050円(税込)と少し高めなのだが、味と手間とコストを考えれば納得もいく。この夏一瓶仕入れて、風呂上りにキュッーとやりたいものだ。(冬場はお湯で割って あめ湯にするといいらしい)
7月6日(金) 鉄ちゃん 大満足やぁ!
尼崎に先週オープンしたばかりの巨大鉄道模型(ジオラマ)を見に行く。JR尼崎を降りて北口を3分ほど歩くと、アミング潮江ウエスト2番館に 到着。1階が阪急オアシスになっているビルの3階にめざすスペースはあった。正しくはホビー・ワンダー・ステーションというらしいが、通常は 略してホビスタと呼ぶそうだ。そして この趣味のゾーンのど真ん中に鎮座ましますのが、なんと140平米の巨大ジオラマなのだ。マンション2件分の広さの中をいろんな模型列車が悠々と走っている。レールサイズは迫力たっぷりの大きいHOゲージを採用。周りの街並みや建物も実に精巧にかつリアルに再現してあり、現在 大阪・京都・神戸の街が完成している。神戸もポートタワー・メリケンパーク・三宮のビル群などが登場し、さながら 映画のセットのようで、どこからかゴジラが出てきそうな勢いだ。今後は残り半分のスペースで、名古屋・広島・富山・山陰などの街並みが完成するという。少しづつ街が出来上がっていくのを、時々見にくるのも一興かもしれない。 また、ここは演出面でも大変凝っている。照明で朝・昼・夜のシーンを20分おきに変えてみたり、模型列車の先端に超小型カメラをつけ 大型モニターにその映像を映し出すなど臨場感も醸しだている。また愛好家は自分の模型列車を持ってきて、このレール上を走らせることができるのだ。レンタル料90分6000円(平日)は高い気もするが、何人かのグループで借りて交代で遊ぶのもいいかも。本格的運転席もしっかり用意されている。 そして この巨大ジオラマを囲むように、鉄道カフェ・ジオラマショップ・鉄道雑誌・鉄道部品模型などの専門店が出店しており、鉄マニアからお子さんまで幅広く楽しめる工夫がなされている。ただ、どうやらここで夢中になって長時間見ているのは子供よりむしろ圧倒的に大人に多いようだ。 なお今回は (1)取材ではなく プライベートで訪ねた (2)ゆえに撮影禁止の箇所が多々あった。 (3)デジカメの乾電池がなくなった (4)巨大ジオラマ模型が夜のシーンになっていた・・・などの理由により、写真がちゃんと撮れていません。 あしからず。
7月4日(水) 大自然の中で絶品の燻製たちに出会う!
きょうはBBCの「ぐるっとびわ湖環状線」のロケ日。あいにくの雨模様だが、早朝から夏休みに放送予定の湖西エリアに向かう。 まず訪ねたのが 高島市マキノ町にある手づくりスモーク工房 杣人(そまびと)さん。マキノ高原近くの別荘地・白谷地区にログハウスのお店があった。オーナーの平田さんご夫婦が笑顔で迎えてくれ、まずは店の奥にあるベランダへと案内してくれた。この地がひと目で気に入り、脱サラして3年前から ここで商売を始めたという。たしかに、このロケーションは抜群だ。山の緑と八王子川の清らかな流れが、目にドーンと飛び込んでくる。吹き渡る風が実に涼しい。いやあなんと癒される環境なんだろう。ああ、ひと夏こんなところで、ゆっくり静養してみたいもんだ。 そして この山の天然水と厳選した食材を使い、独自のスパイスを加え、手間と愛情と煙をたっぷりかけた燻製はまさに絶品。スモークサーモンをはじめ、ジャーキー・ベーコン。そして試食させてもらった珍しい鰻・鯛・鯖の燻製も実に旨い。塩辛さがまったくなく、素材の旨さを120%ひきだすようにスモークされているのだ。ああ、冷えた日本酒か白ワインが欲しい。これからはお中元の受注で大忙しになるという。取り寄せるのもいいが、現地で一組だけの予約制限定ランチを味わうのも一興だろう。都心より確実に3〜5℃は涼しいこの場所で、究極のスローライフとスローフードを満喫してみてはいかが?
2007年6月>>