8月24日(金) 大阪のホテルで京情緒満点のディナーショー
京都伝統の花街・祇園。憧れのお座敷遊びや、「一見さんお断り」で知られるお茶屋の世界を体験してもらおうというディナーショーが ラマダホテル大阪で開催された。司会を京都生まれで京都育ちながら、一度もお座敷遊びを体験したことがない私が担当させてもらった。まずは華やかな舞妓さんたちの京舞「花笠」でスタート。その後、洋風懐石ディナー楽しんでもらったあと、いよいよ畳敷きのステージでのショータイムだ。 まずは祇園甲部のお茶屋「多麻」の女将とのトークショー。決して夫婦漫才ではありませんよ。ここでは、「舞妓と芸妓の違い」「一見さんお断りの理由」「お座敷でのマナー」「支払い方法」など基本のキを教わる。そのあと6人の舞妓ちゃんへのインタビュータイム。年齢はみんな16〜20才くらい。出身地は?と問えば、沖縄・鹿児島・長崎・埼玉など遠方ばかり。なのにみんな完璧に京都弁をしゃべっているのにビックリ!だ。志望動機は?と聞けば、「テレビで舞妓さんのドキュメンタリーを見て感動した」「日舞が大好き」「京都の雰囲気が大好き」などとの答えが返ってきた。なかにはインターネットで入門を申し込んだ人もいた。 終盤は、お客さんに次々にステージに上がってもらってお座敷遊びの体験。「野球拳」や「とらとら」(ジェスチャー式じゃんけん)で大いにもりあがる。そして締めはやはり「祇園小唄」。いやあホテルイベントとしては初めての試みだったそうだが、なかなか面白かった。またやりましょう。ちなみに料金はおひとり 18,000円也。終演後、6人の舞妓ちゃんたちと楽屋で記念撮影。「ほんま御疲れさんどした。きょうはおおーきに」。でも、お座敷でこれだけの綺麗どころ呼んだら、きっと高うつきますよろなあ・・・。」
8月22日(水) 長浜でおすすめの隠れ宿を見ーつけた!
BBC「ぐるっとびわ湖環状線」のロケは長浜へ。いつものように現地に着いてから取材先を決める我々は、酷暑の長浜市内を汗ダクで歩きまわる。まずは長浜駅から徒歩8分の朝日町で、こんなステキな旅館を見つけちゃったんです。北国街道の宿・沙蔵。早速飛び込みで取材依頼、OKが出たので撮影開始。ここはかつてちりめん問屋として使われていた古民家を再生したもので、この春にオープンしたばかりだという。 玄関をあがると、広い廊下が目にとびこんでくる。ここでもう江戸時代にタイムスリップしたみたい。まずは2階の紅梅という部屋を見せてもらう。広さは10畳+4,5畳で、アール型の天井・独特の虫籠窓・そして目にも鮮やかな色壁など まるで時代劇のセットのような空間だ。ああ、なんと艶っぽいことでしょう。 そして1階の庭園は中央に独特のフォルムを持つ多行松を配した印象的なもの。この庭に向かう離れに こんなステキな蔵があったのだが、実はここも客室になっているのだ。中は8畳+10畳のメゾネット・コテージ形式で、隠れ家的要素が大人気だという。結局こちらは、普通客室2室に蔵の部屋2室の計4室という 実にこじんまりした旅館なのだが、落ち着くこと間違いなし。また料金は 1泊2食の2名利用で普通客室はひとり11800円、蔵の部屋は10800円というリーズナブルさもうれしい。 もともとは奈良県に住んでいた家族が、この場所と建物が気に入って今春から移住してきた。「旅館をするのは初めてなので慣れないことも多いですが、一生懸命やってます。いやしの民宿という感じでご利用下さい」とのこと。残念ながら写真はありませんが、若女将はなかなかのベッピンですぞ〜。
8月15〜16日(水〜木) 盆休みは京都・美山でキャンプ
アウトドア苦手な僕が京都の飲み仲間に誘われ、かやぶきの里・南丹市美山町のキャンプに参加。人生54年で2度目のテント宿泊に挑戦する(そんな大層なもんか)。集合地・京都山科を朝10時に出発して2時間余りで現地着。お盆休みとあってオートキャンプ場などは超満員なのだが、我々は地元の人しかしらない秘密の場所にどんどん入って行く。実はメンバーのひとりの実家がこの美山なので、穴場はよくわかるのだ。ここまでくれば誰もいない。まさにプライベート・ビーチならぬプライベート・リバーサイドだ。さあこの清流・由良川のほとりで どんなドラマが展開されるのか。「男女11人熟年夏物語」のはじまり はじまりー。
このキャンプの仕掛け人は、我々がよくお邪魔する京都醍醐のダイニングバーのマスター夫妻。。ゆえに彼の店の常連客が集まってきたというわけだが、気は若くても平均年齢は50歳を越えるという熟年グループなのだ(ひとり男子中学生も交じってはいたが・・・)。みんな着くやいなや、手際よくテントを張り組み立ててゆく。僕は何を手伝っていいかもわからないまま、感心してただ眺めてるだけ。近くにはトイレもないので、穴を掘って足場もつくりすだれで囲って臨時厠もできあがる。食事用テントも設営し、テーブルやイスもあっという間にセッテイング完了。いやあ、やっぱり慣れた人たちはちがうわ。
続いては遅めの昼食に。今回はリーダーがプロの料理人なので食事も楽しみ。まず昼は稲庭うどんを大量に湯がいてくれた。これも近くの竹を切り出し、それで器や箸もつくるという凝りよう。薬味もこの地で採れたみょうが・しそ・大根などが登場。真夏の太陽を浴びながら、ビール片手に冷たい麺が心地よく喉元を通りすぎていく。ああ日本の夏や・・・。
食後はお昼寝タイム。日中は京都市内と変わらないくらい日差しは厳しいが、由良川の上流から吹いてくる風はとても涼やか。そこで木陰の川の浅瀬にデッキチェアを持ち出し、ここでウトウトと午睡へ。川のせせらぎやセミの声を耳にしながら、ああ最高の気分。アウトドアの楽しさが少しづつわかってきた。
夜は地元の夏まつり花火大会を観賞。100発ほどの小規模なものだが、ビニールシートを敷き寝転んで観ていると、山に反響する音や体に伝わる振動たるやすごい迫力。火の粉はまともに落ちてくるものの、まるで自分ひとりのために打ち上げられているような贅沢な気分を味わえる花火だった。
花火のあと21時から夕食のバーベキューがスタート。牛肉・豚トロ・ソーセージ・魚介・新鮮野菜などが、ビールや焼酎とともに次々と胃袋に収まっていく。暗闇で燃えさかる炭火を見ていると、ふと学生時代の合宿のキャンプファイヤーを思いだした。そして夜空をを見上げれば、都会ではめったに見られない満点の星。いくつかの流れ星も確認できた。ああロマンチックやなあ・・・。
それにしても夜は涼しい。体感で20度くらいか。半袖では少し寒いくらい気温が下がる。さあ寝よう。大きな石がゴロゴロしている上にテントを張ったが、寝床にはダンボールなどを幾重にもひいてくれたので快適。大阪は熱帯夜だというのに、ここでは軽くふとんをかける。川のせせらぎをBGMに おやすみなさーい。
今回はアウトドア初心者で ほとんど手伝いもできずに大名キャンプをさせてもらったが、その魅力が少しわかったような気がした。リゾート地でホテルに泊まるのもいいが、自然に囲まれて自然の風の中に体を委ねてみるのも なかなかいいものだ。日本の原風景をしっかり残している美山。僕にしばしの休息をありがとう。 また同行の仲間の協力に感謝!
8月8日(水) 盛夏の近江八幡ですてきなミュージアム発見
暑い。朝から30度を越えている。こんな日はBBC「ぐるっとびわ湖環状線」も野外ロケは避けて、 屋内を中心に撮影をすることに。まずは伝統的建造物群保存地区にある、こんなすてきな町家に到着。築80年 の野間邸は3年前に改装され、いまはなんとミュージアムになっているのだ。その名もボーダレス・アー ト・ミュージアム NO−MA。県の社会福祉事業団が運営するこのギャラリーは、障害者・健常者などの枠 を越えて作品が展示されている。民家や蔵などの落ち着きを生かして展示が行われ、田舎の親戚の家に夏休みに遊 びに行ったような ほっこりした気分になれる。また、この夏の企画展示では さまざまな動物たちの作品が来場者を暖かく迎えてくれる。(作品の撮影は禁止のため、作品は掲載できません。あしからず)。もうひとつ近江八幡で有名なかわらミュージアム(日本の瓦や世界の瓦を興味深く展示してある)とセットで巡ると、わ りと涼しく夏でも楽しめますよ。
8月7日(火) これは どこの電車?
昼に「ナッツ・メロン・ショー」放送のため、FM滋賀のスタジオにはいる。すると番組担当のミキサーS 女史が「羽川さん、ハイ これ」と渡してくれたのが、電車の形をした回転焼き。前々から京阪・石坂線の別所駅に 売ってると聞いて食べたかったものを、きょう買ってきてくれたのだ。その名もミニ電車焼き。石坂線を走る700系をモデルにしてあり、ドア・二段窓・パンタグラフなども可愛いく再現されている。浜大津から坂本方面へ2 つ目の別所駅といえば大津市役所や大津商業高校・歴史博物館などの最寄り駅。この駅の改札手前の売店で 売っているそうな。中身はつぶあん・カスタード・チョコの3種類があり、一両105円なり。鉄道が好きで、甘い もん・・特につぶあん大好きな僕にはぴったりの差し入れ、おいしくいただきました。さあ これから生放送 がん ばるで!
8月4日(土) 母さん、あの僕の帽子・・・こんなとこにありました。
ラジオ関西「羽川英樹のんびりサタデー」(あさ8〜10時)の名物パン紹介コーナーで取り上げたのが、このパン。高知市のリンベルさんの、その名も麦わら帽子パン。その大きさたるやハンパじゃない。直径45cm,つまり僕でもかぶれそうな実物大の大きさなのだ。色のうすい帽子のつばの部分は、サクッとしたカステラ生地。色の濃い頭の部分はコッペパンになっていて、お値段ひとつ598円。小さいサイズは98円で販売されているという。高知ではこの麦わら帽子パンは珍しくなく、どのパン屋でも、またスーパーやコンビニでも小サイズなら販売されているという。昭和33年にメロンパンが進化した形で誕生したといい、高知では定番アイテムらしいがインパクトありますよねえ。ぜひ高知みやげに一度お試しあれ。いやあ この大きさにはまさに脱帽!
8月2日(木) 酷暑日に越中富山で鉄道三昧!
鉄道取材で北陸・富山へ。なんとこの日 富山はフェーン現象で最高気温38度なり。こんな暑い日は逆に熱いものを食べて暑気払い・・・って訳で、まずは腹ごしらえにラーメン屋へ。富山のラーメンの特徴はなんといってもスープの色。とにかく真っ黒なのだ。僕がはいった射水市にある麺家いろは 小杉本店でも、その噂のブラックラーメンと遭遇できた。実はこの色の正体は魚醤だとか。これに地元の白エビの殻干しなどの魚介系スープを混ぜ合わせるらしい。色は強烈なのだが、そんなに辛くなく独特の旨味をもつ。まさに今までに食べたことのない味わい、これはクセになりそうだ。関西にも出店してくれないかな? さて暑い日に熱いものを食べたら元気はでてきたが、汗もどどっーと噴出した。そこで次は温泉だ。北陸道・富山インターから飛騨高山方面に国道41号を20分ほど走った神通峡岩稲温泉・楽今日館へ。山間のいで湯は平日の昼間ということもあり、すいていてゆっくりできた。ここは露天風呂からの眺めが素晴らしい。四季折々に変わる神通峡の山々。エメラルドグリーンの川面では、練習用のボートがスイスイ気持ちよさそうに走っている。僕のふるさと京都・宇治の宇治川ラインの景色に似ているのも親近感がもてる。泉質もつるつる度満点。水風呂もしっかり冷たいし、遠赤外線サウナはあるしと設備面もいうことなし。宿泊も可能です。ああ、ひとときの のんびり。
さあ、このあと富山市内に戻って本題の鉄道取材だ。まずは今回の目玉、富山ライトレールに乗るため、始発の富山北駅へ。ここはかつてのJR富山港線を、昨年春に第3セクターにして再スタート。開業1年余りだが立派に黒字経営で、全国から視察の人々が後をたたないという。まず白(立山の新雪をイメージ)を基調とした列車がいい。地元の新潟トランシス製造の2連接低床車は、。始発からしばらくは路面電車として走るのだが、加速性能がきわだっている。また車内のデザインもオシャレで、岡山電軌のモモ・広島電鉄のグリーンムーバーにも似ている。 列車は富山駅北〜岩瀬浜の7,6kmを25分で走るのだが、なぜこの鉄道が、経営が苦しいはず3セクで黒字経営なのか?考察してみた。 (1)ローカル線なのに日中でも15分間隔で運行している(JR時代は60分おきだった)・・・本数が増えると乗りやすい。 (2)均一料金200円はお値打ち。 (3)新駅設置・駅の維持・修繕などの費用は自治体が補助してくれ、鉄道会社は列車運行のみに専念できる。・・・公設民営タイプ (4)低床で高齢者でも乗りやすく、車内も新しく快適となる。全国の3セクの関係者さん、ぜひ視察においで下さい。なにか立ち直りのヒントがもらえるかも・・・ このあと、地元の大手私鉄:富山地方鉄道の市内路面線や宇奈月温泉方面行きを撮影。黒部・立山は時間の都合で乗車せず。 高岡市では、やはり3セクの万葉線(旧:加越能鉄道)に。高岡市と射水市の越ノ潟 12,8kmを40分で結んでいるが、ここもローカル線ながら日中でも15分ごとにに運転している。写真のような低床車がくれば快適なのだが、従来車両は冷房もなく窓をめいっぱい開けてガタゴト走っていた。 ちなみに高岡には奈良・鎌倉と並ぶ日本3大大仏があるというので、こちらもパチリ!高さ16Mの大仏さまも、さすがにきょうは暑そうだったなあ。 さて強行日程の締めは、JR氷見線だ。高岡と寒ブリとうどんで有名な氷見を結ぶこの路線、途中に鉄道写真の名所があるので降り立った。その名も雨晴駅(あまはらし)。この駅の手前まで列車は美しい海岸線をひた走る。ここに絶好の撮影ポイントがあったのだ。60分毎にしか列車は通らないのに、数人の鉄ちゃんが集まっている。僕も負けじとシャッターを押したのですが、うまく撮れたかな?ちなみにこの雨晴海岸からは天気がよければ富山湾越に立山連峰を眺めることができる。 夏の富山といえば、ほとんど人が黒部・立山アルペンルートか世界遺産:五箇山の集落になるのだが、こんな鉄道三昧も面白いよ!
2007年7月>>