11月28日(水) 極上ロールケーキ in 彦根
25日(日)に僕が司会を担当させてもらった国宝・彦根城築城400年祭の閉会セレモニーの様子は、当日のNHK大河ドラマあとの「ニュース845」でも結構長く放送されたようで、多くの知人からメールをもらった。みな一様に、ステージ上にひこにゃんが二人もいてたみたいやと冷やかしてくれる。それにしてもゴールデンタイムにテレビに出るのって、80年代にリポーターやってた「歌のトップテン」以来か・・・。いやいや90年代の「全日本有線放送大賞」(現:ベストヒット歌謡祭)以来かも・・・。いずれにしても久し振りやし、今回は期せずして写ってしまったという感じですが、妙に嬉しいもんですなあ。 さて、きょうはBBC「ぐるっとびわ湖環状線」のロケで再び彦根に。築城400年祭は終わっってしまったが、紅葉を見に来たお客さんで結構お城の周辺は人が多い。まずはお城近くで江戸情緒をかもしだす夢京橋キャッスルロードへ。ここに洋菓子の三中井(みなかい)さんがある。昭和27年創業なので僕とほぼ同じ年という老舗だ。ここの名物はオリンピアというロールケーキ。皮がクレープのような卵焼きのような独特の食感。そして中には生クリームとピーチがはいっているのだが、これが甘たるくなく いくらでも食べられる。1本1365円はお値打ちだ。このあたりだと観光客はみんな「たねや」か「クラブハリエ」に行くが、この老舗の懐かしい味も捨てがたいよ。(少しだけイート・インのコーナーもある) ところで この店前にある「三中井」という看板、いかにも重厚で歴史を感じさせませんか?それもそのはず「三中井」といえば、戦前から戦中にかけて朝鮮半島から中国大陸にかけて18店舗を展開した一大百貨店チェーンなのだ(ちなみに国内では1店舗も展開せずに、中韓だけだった)。当時は おそらく高島屋や三越をしのぐ勢いだったと想像できる。それが終戦ですべて没収され、着のみ着のままで帰国してきたというのが、この店の大奥さん中江幸さんだ。裕福な生活から一転して無一文になったが、この彦根で戦後いちから夫婦で菓子店をスタートさせたという。御年91歳のいまも毎日店頭に立ち続ける名物おばあちゃんで、上品かつ元気。ぜひ一度 訪ねて喋ってみてください。あと工房では、僕がやっているFM番組「ナッツ・メロン・ショー」をずっと掛けながらケーキつくりをしていると聞き これまたとても嬉しかった。
11月25日(日) 彦根城築城400年祭 閉会式司会
3連休のラストも小春日和で、絶好の紅葉狩り日和。3/21に開幕した築城400年祭も250日の会期を本日で終える。彦根東高校の体育館で15時30分から行われた閉会セレモニーでは、僕は南あずささんとともに司会を担当させてもらった。思い起こせば3月の開幕日は雪が残る寒さだった。しかし1週間後には桜が咲き、そのあと記録的な猛暑が訪れる。そして閉幕のきょうは木々の色づきも最高潮。いやあ四季のうつろいは本当に早い。そしてこの約8ケ月の会期で来場者は当初予想の55万人を大幅に上回る75万人を突破。このイベントから誕生したお堀めぐりもベロタクシーも大忙しだったという。 セレモニーは、各団体からのご挨拶・記録ビデオ上映などのあといよいよメインゲストひこにゃんの登場だ。客席からの大きな歓声の中ステージに現れたひこにゃんは、僕とのやりとりの中で「そんなの関係ねえ」「イナバウアー」などのネタで大いにウケをとっていた。そして新しい芸として井伊大老が造詣の深かった能の舞「猩猩」を披露。いやあこれには びっくり!会期中つねにお客様に喜んでもらおうと努力してたんやねえ。そのあとライバル(?)のしまさこにゃん(島左近をもじったもの)も登場し、仲の良い2ショットを見せ会場を沸かせていた。なお、ひこにゃんは閉幕後も土・日・祝日はお城周りに登場するらしい。 フィナーレは嘉田知事のあいさつ、北村会長の閉会宣言と万歳三唱で締めくくる。ステージ上では各団体のみなさんや彦根お城大使などが勢ぞろい。閉演後もひこにゃんたちと記念撮影するなど名残を惜しんでいた。終了17時20分。外は もう真っ暗。しかしお堀端はライトアップが施され、ごらんのような幻想的な光景がひろがる。ふと空を見上げるとまんまるな月が光を放つ。なんともすがすがしくロマンチックなクロージングではないか。このイベントに携わったすべての皆さん、本当にお疲れさまでした。
11月14日(水) 人気の駅弁秘話
BBC「ぐるっとびわ湖環状線」のロケは、長浜・米原へ。まずは長浜のシンボルともいえる豊臣秀吉が築城したお城へ。ここは昭和58年に復元され、現在は長浜歴史資料館として公開されている。戦国時代に犬山城や丸岡城などを参考に造営されたと言われるが、そのフォルムは実に美しい。そして当時の遺構は、いまは彦根城や市内・大通寺の正門などにしっかり移され活躍している。このあたりは桜の名所としても名高いが、晩秋の晴れた日もなかなかいい。5階の展望台から見る紅葉も だいぶ色づいてきたようだ。 次に米原。ここには湖国のおはなしという全国の中でも大人気の駅弁がある。きょうはそれを製造している地元の業者・井筒屋さんを訪れることに。まずはこの弁当誕生のきっかけを会長に伺う。昭和62年の国鉄民営化に伴い、東海道新幹線の駅で弁当を売る業者が集められ 各駅で名物弁当を考えてほしいと要請されたとのこと。それを受けて生まれたのが、この「湖北のおはなし」なのだ。 郷愁をそそる唐草模様のパッケージをあけると、鴨・鶏をはじめ湖北の名物が勢ぞろい。まさに懐かしいおばあちゃんの味が再現されている。季節のおこわも今は栗で仕上げてある。デザートにはサイコロ飴の演出。僕も米原を通るときには必ず買い求める好物弁当である。また栞を開ければお弁当の説明とともに、領収書までがついているというにくい心配り。1個1000円で1日300食限定の販売ゆえ売り切れ御免の名物弁当である。 そして もうひとつ今年から登場の名物弁当が近江牛 勝負刻(どき)。これは ごはんと極上近江牛のステーキだけという実にシンプルでかつリッチなもの。週末のみ6食限定で、お値段3500円なり。いやあ これもぜひ食べてみたいもんだ!(本日は平日ゆえに現物がありません。ゆえに写真もありません あしからず)
11月11日(日) JAZZ LIVEの司会 in OSAKA
同志社の学生時代 僕は大学の合唱団に所属しながら、 もうひとつアマチュア・コーラス混声合唱団・フェリーチェをつくって そこで指揮者もしていた。きょうは そのときの仲間であった沢田世希子・金太佳津子の主婦二人がデュオを組んでジャズライブを開くという。そこで僕もお手伝いで司会を担当させてもらうことに。ライブ会場は西梅田のTOP OF JAZZ。90人くらい収 容の客席は、開演前から超満員の盛況。40〜50歳代の紳士淑女(?)で埋め尽くされ、熱気に包まれている。ステージでは 関西JAZZ 界の名ピアニスト・十川千江子さんの伴奏で、おなじみのジャズや映画音楽など20曲が披露された。 このふたりは長いブランクを経て、10年前から子育ても一段落したのを機にボーカル教室に通いはじめ、5年前からデュオを開始していたら しい。ステージ上では 最初は緊張気味だったが徐々に落ち着きを取り戻し、後半は実に気持ち良さそうに歌っている。僕も途中で調子に乗って堺正章の「街の灯り」を彼女たちのバック・コーラス付きで歌わせてもらうが、これがまた気持ちいいもんですなあ・・・。そのあと会 場の皆さんと「もみじ」や「上を向いて歩こう」なども大合唱して、ラストはベッド・ミドラー主演の映画主題歌「THE ROSE」で2時間のステージを締めくくる。僕も彼女たちとは30余年ぶりのステージ共演。当時を思い出して妙に感動いたしやした。打ち上げは 当時のコーラス仲間が集まって、ちゃんこ鍋をつつきながら昔話に花が咲く咲く。いやあ今宵のビールは喉にも胸にもキュンと沁みますわ。
11月7日(水) 1年ぶりに南国・高知へ
講演のお仕事で四国の高知へ向かう。伊丹から乗ったボンバルディア機はトラブルの多い機種であまり好きではないのだが、四国山脈の上空の気流は安定しており、わずか35分で高知龍馬空港へ到着。時間があるので、話のネタにお土産ショップを覗いてみる。そこでまず目に飛び込んできたのが、この巨大な梨だ。子供の頭くらいの大きさはゆうにあるビッグサイズで新高梨という。試食させてもらうと水分・糖度とも申し分なし。20世紀梨よりはるかに旨いがな。そこでこれを早速わが家の土産にしようかと思ったが、値札を見てビックリ!なんと1玉が2100円もする。また次の機会にさせてもらいまっさ。 龍馬グッズのコーナーでは、こんな紳士モノのトランクスが1260円で売ってました。肖像画に龍馬をいれた壱億円札。こんなんも面白いのとちがう? と思いながら、これもまたパス。やっぱり、先に仕事をしっかりやりましょ。 空港からはタクシー30分で市内へ。1年ぶりに訪れる高知はすばらしい青空に包まれ、市内を流れる鏡川の景色も美しい。とてもきょうが立冬とは思えない暖かさだ。本日は市内のホテルで某電機メーカーの販売店会の方々を対象に、「言葉は魔物・宝物」と題して90分の講演を行う。皆さんメモをとりながら熱心に聴いて下さった。感謝です。 仕事を終えた後は繁華街に繰り出して夕食タイムと相成る。高知放送の後輩アナウンサーに案内され、追手筋にある「お箸の国」という店にお邪魔した。ここは谷内みどりさんという女将が切り盛りする居酒屋で、地元の評判もすこぶるいいお店だ。まず登場したのが戻りカツオの塩たたき。脂ののったカツオに、こだわりの塩がよくなじんでいる。ポン酢もいいが、戻りカツオには塩がとってもよく合うのだ。次に土佐ジローの全部位のお刺身。貴重で新鮮な地鶏のハート・肝・砂ずりはもちろん、トサカまでもがはいっている(奥の長く白いほう)。特製のだし醤油が これまた抜群の相性だ。旨い料理の数々に、地元の栗焼酎ダバダ火振りをいただきながら南国土佐の夜は楽しく更けていくのであった。
2007年10月>>